Various Artists / Futurism & Dada Reviewed

namex2006-01-05

あけました。おめでとうございます。

このDIARYですが、以前に働いていたレコード店*1の閉店に伴い、個人的趣向な音楽を紹介しようと思います。
そんな挨拶だけではアレなので、超個人的にイタリア未来派について紹介。

Futurism & Dada Reviewed

Futurism & Dada Reviewed

LUIGI RUSSOLOの”イントナルモーリ”を使った「騒音の芸術」から始まる、このオムニバスCDは近代芸術の幕開けだった未来派とダダをカップリングしたものです。ちなみに表記されてる中では1912年の録音が一番古い。もうすぐ100年越しだ。

イントナルモーリとは、騒音発生装置とでもいうべきもので、ほんとに騒音しか出せません(笑)
そういえば、嶺川貴子氏とも共演したDYMAXIONはそのものズバリ"Intonarumori"という曲をシングルでリリースしてました。
シングルコンピレーションCDがリリースされてますが、"Intonarumori"は収録されてないようです。

Dymaxion X 4 + 3 = 38.33

Dymaxion X 4 + 3 = 38.33

イタリア未来派の首謀者F.T.MARINETTIの挑発的なポエトリーリーディングも収録されてます。
"Definizone Di Futurismo"は坂本龍一氏のアルバム"未来派野郎”でもラップのようにフィーチャーされて有名ではないでしょうか。

未来派野郎

未来派野郎

80年代にポップミュージックの最先端を突っ走ったトレバーホーンは明らかにイタリア未来派に影響を受けて謎の集団ART OF NOISEを結成。レーベルのZTTという名前もMARINETTIによる詩から名付けられています。

Who's Afraid Of: Art of Noise

Who's Afraid Of: Art of Noise

近代クラシックの作曲家ストラヴィンスキーは、バレエ音楽"花火”を作曲し、初演のコスチュームデザインを未来派GIACOMO BALLAに依頼しています。

ストラヴィンスキー:花火

ストラヴィンスキー:花火

そもそも、フランスのフィガロ誌に掲載されたMARINETTIによるイタリア未来派宣言を日本に紹介したのは、当時ドイツに留学中だった森鴎外でした。

森鴎外―文化の翻訳者 (岩波新書 新赤版 (976))

森鴎外―文化の翻訳者 (岩波新書 新赤版 (976))

と、かなり書き過ぎた感じです。こんなボリュームは絶対に絶対に続きません。
流行とリンクするかどうかは別として、こんな感じで自分の好きな音楽に関する事柄をこの「はてなダイアリー」には書いていこうと思います。

*1:もう名前ふせるよ