Old Folks
高齢だから来日はしないんじゃないかと言われてから4,5回くらい日本に来てて、まだまだ大丈夫だろうと思ってたのに。
ジャズピアノ界の巨匠、オスカー・ピーターソンさんが23日、腎不全のため、カナダ・トロント郊外の自宅で死去した。82歳だった。AP通信が伝えた。
http://www.asahi.com/obituaries/update/1225/TKY200712250037.html
今から20年以上も前に私が初めて買ったジャズが"Oscar Peterson & Dizzy Gillespie"でした。
Oscar Peterson & Dizzy Gillespie
- アーティスト: Oscar Peterson / Dizzy Gillespie
- 出版社/メーカー: Pablo
- 発売日: 1991/07/01
- メディア: CD
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いきなりピアノとトランペットという変則な編成のものを聴いてしまったわけだが、1曲目の"Caravan"でショックを受けたんですよ。
キャラバンなんて、まったりとラクダに乗って砂漠を横断するイメージだったのに、イントロからピアノがキラキラしてて、左手がゴーンゴーンって響く、彼らの"Caravan"は高速道路上のキャラバンでした。
しばらく、そのCD(というか"Caravan")は私の愛聴盤だったんですけど、その後"Take At The London House"を聴いて、さらにビックリ。
AT THE LONDON HOUSE COMPLETE MASTER TAKES
- アーティスト: OSCAR PETERSON TRIO
- 出版社/メーカー: LONEHILLJAZZ
- 発売日: 2006/01/15
- メディア: CD
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(このアルバム。買い直そうと思ったら廃盤だったんですけど、収録曲が追加されて豪華に再発されました。名盤の証拠)
速いパッセージでブルージーでグイグイと引っ張っていく彼のピアノが、ロマンチックでリリカルな雰囲気をも醸し出してるこのアルバムで、私は更にジャズ地獄へハマって行きます。
- 作者: 岩浪洋三,中山康樹,寺島靖国
- 出版社/メーカー: 径書房
- 発売日: 1992/07/01
- メディア: 単行本
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初めて聴いたジャズ、そのピアノのインパクトは忘れられず、社会人になった私は我慢できなくてジャズピアノを習い始めました。それは今でも続いています。ぜんぜん下手だけど。
私にジャズの面白さを教えてくれたのはマイルスでなくコルトレーンでもなく、オスカー・ピーターソンだと言えます。その後の基準みたいなものを作ってくれた感じがする。
さすがにディズとやってる"Caravan"の動画はないので、1985年のトリオバージョンで。これベースも凄いな。