DOROTHY ASHBY (HIGH LLAMAS / CAN CLADDERS)

namex2007-03-31

DOROTHY ASHBYは、1932年にデトロイトで生まれた女性アフリカン・アメリカン・ジャズ・ハーピストです。

アルバム"Afro-Harping"は、独特の暗い雰囲気とファンキーなサウンドが素晴らしく、反復するようなビートの上に爪弾かれるハープのメロディが最高に心地よいです。

Afro-Harping (Dig)

Afro-Harping (Dig)

"Hip Harp"はフルート奏者FRANK WESSとの共作という形でリリースされ、オリジナル曲とスタンダードカバーとが半分づつ収録されています。このアルバムではファンキーぽさは後にまわってラウンジミュージックといった感じの趣きです。

ヒップ・ハープ

ヒップ・ハープ

そして"Rubaiyat of Dorothy Ashby"。ジャケットもペルシャ絨毯の上に浴衣を着て琴を弾いています。なんとなく日本的なフレーズで、琴を弾いてる曲が入ってます。ストリングスも入って壮大なイメージですが、相変わらずのグルーヴ感です。
このアルバムはAMAZONでも楽天でも取り扱ってないんですね。残念。



これらの作品は、いくつかのHip-Hop系アーティストによってサンプリングされ、その流れからレア・グルーヴとして紹介され、いわゆる隠れた名盤として世間に知られたのではないでしょうか。
5年程前に一度アナログ盤でもリプレスされた記憶があります。

なぜ、この話題をこのタイミングで書いているかといいますと、HIGH LLAMASのニューアルバム"CAN CLADDERS"に"Dorothy Ashby"という彼女のことを歌った曲が収録されているからなのです。

FLAKE:HIGH LLAMAS/CAN CLADDERS